ずっと長い間、底面ろ過とスポンジフィルターを使ったスタイルでレッドビーシュリンプを飼育してきました。時には外掛けフィルターを使うことはありましたが、基本的には10年ほど同じスタイルで飼育しています。
今回、試験的にソイルの薄敷きで底面フィルター改&スポンジフィルターで水槽を立ち上げてみました。経過観察をして良好なら、漆流に加えたいと思っています。
今までだと、アマゾニアソイルとマスターソイル、もしくはクレアパーフェクトソイルを利用していましたが、今回は初めてのソイルであるパワーハウス ボトムFと水草工房メイキング ミネラルソイルを使いました。

ソイル薄敷きで立ち上げた方法や経過を追記しながら書いていきます。
ちなみに通常の立ち上げ方法(漆えび流)の記事はこちらです。
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レッドビーシュリンプ水槽立ち上げ方法|漆えび流
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薄敷きでも底面ソイルを使いたい!
urushiは底面フィルターが好きなので、ソイルの薄敷きでも底面フィルターを使いたいと思いました。そこで薄敷きでも底面フィルターが使えるように工作をしました。
ニッソー バイオフィルターの30センチタイプ1枚が入る、プラスチックのケースの天板をくり抜きました。

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薄敷きソイル水槽で底面フィルターを使うための工作
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urushiはニッソー バイオフィルターを使いたかったので自作しましたが、30センチほどの小さな水槽なら、チョイス Fキューブを使えば簡単に底面フィルターを水槽内に導入できます。
ソイルの薄敷きでの立ち上げ方法
薄敷きで立ち上げる水槽はリセット水槽を使いました。本来ならキレイに洗っても良かったのですが、バクテリアもたくさんいるのでほどほどに汚れを残しています。立ち上げ水槽は45センチでこんな感じです。

水槽に自作した底面フィルターを入れます。サイズもばっちりです。

もう少し引いて写真を撮るとこんな感じで、手前の方はソイルの薄敷き部分となります。

使ったソイル
用意したソイルはパワーハウス ボトムFと水草工房メイキング ミネラルソイルで、両方とも初めて使用するソイルです。底面フィルター部分にパワーハウス ボトムFを入れ、水草工房メイキング ミネラルソイルは薄敷き部分に使用します。
両方ともソイルの粒の大きさはノーマルを選びました。

底面フィルター部分の立ち上げ
プラスチックのケースにニッソー バイオフィルターを入れて、そこに付属のスプーン半分くらいの量のバクター100を振りかけます。バクター100については専用記事で紹介しています。

パワーハウス ボトムFのソイルをプラスチックのケースいっぱいに敷き詰めます。パワーハウス ボトムFは底面フィルター専用に開発されたソイルなので、底面ろ過の面積は狭いもののろ過機能に期待です。

すでにレッドビーシュリンプを飼育している水槽の水で、底面フィルター部分を充満させます。パワーハウス ボトムFに調子のよい飼育水を吸収させるイメージです。先にプラスチックのケース内に飼育水を入れることで水槽内に飼育水を入れた時に、底面フィルター部分のソイルが舞うことも防止できます。

注水して薄敷きソイルを入れる
リセットだったので空いているバケツに飼育水をできるだけ摂っておき、それを立ち上げ水槽にまずは注水。足りない残りの水は浄水器を通し水槽内に入れていきます。浄水器はやっぱりマーフィードがオススメです。
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レッドビーシュリンプにおすすめの浄水器
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薄敷き部分のソイルは水槽内に水を入れ終わってから、計量カップで振りかけるように敷きました。先に入れると薄敷きなので水槽内で偏ってしまいます。

水の注入が終わったら、薄敷き部分に水草工房メイキング ミネラルソイルを、計量カップを使って水槽内に撒くように敷きました。敷いたソイルの厚みはだいたい1センチ弱です。水草工房メイキング ミネラルソイルは栄養系ソイルです。

薄敷きソイルを入れ終わったらスポンジフィルターと水草を入れます。水草と流木をたくさん入れるのが漆流です。見栄えもしますし、やっぱり水質の面でも安定します。スポンジフィルターはいつもの改造したLSSスポンジフィルターです。
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スポンジフィルター改造|エアストーン設置で静音&エアレーション強化!
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Qmaxを入れます。今年から試験的に取り入れているQmaxを使用します。Qmaxについては別途専用記事でご紹介します。

立ち上げ翌日の水槽の様子
立ち上げ翌日、白濁りと黄ばみが出ています。最近の派手系アマゾニアでは見られない、昔懐かしの水槽が立ち上がった感じ。これは良い感じではないかとワクワクしています。

追記:立ち上げ後1ヶ月
立ち上げから1ヶ月後の薄敷き水槽の状態は、茶ゴケがドンドン育っています。昔のアマゾニアの様な立ち上がり方をしている印象です。茶ゴケと共に、白~茶色いモヤッとしたもの(バイオフィルム)が発生しています。

比較するために右の水槽が現在立ち上げ中の薄敷き水槽で、左がすでに立ち上がってエビを飼育している水槽です。水の色やコケの状態も全然違っているのが分かりやすいと思います。


追記:立ち上げ後2ヶ月弱(7週間後)
立ち上げから7週間、石巻貝とラムズホーン(&サラガイ)が水槽内のコケを食べてくれています。水槽のコケが無くなったところから、すごくきれいな水槽内が見えてくるようになっています。水の状態もすごく良さそうな、キラキラした少し粘度がある感じです。

ここで1度半分弱の水を廃棄して、他の状態のよい水槽の水を補填しました。換水だけだとせっかく増えてきたバクテリアが減るだろうと思い、すでに立ち上がっている水槽の水を入れた感じです。
追記:立ち上げ後2ヶ月(8週間後)エビ投入
立ち上げから8週間、2ヶ月経つと茶ゴケも茶色いモヤモヤ(バイオフィルム)も貝やバクテリアや処理してくれ、水槽内がキレイになりました。コケやバイオフィルムの除去は一切していません。自然の力でキレイになっています。
状態が良さそうなので水質チェックをし、アンモニア窒素化合物全般をクリアしたのでレッドビーシュリンプを入れました。
まず10匹1~1.3センチほどの小さな個体を入れています。育ち盛りなので、この薄敷き水槽の環境でどのように育つかを観察します!最初に入れたレッドビーシュリンプが好調なので、翌週に5匹追加し15匹で経過観察しています。1匹も死んでしまうことなく育っています。

ソイルの薄敷きでの立ち上げ|検討試験 まとめ
ひさびさにスタイルを変えた立ち上げを行いました。スタイルを変えてみようと思ったのは最近のアマゾニアが元気がないからです。暴れん坊のじゃじゃ馬ソイルだったアマゾニアが懐かしくて。
使ったことのないソイルを、やったことのないスタイルで立ち上げてみようと。そうすればまた何か新しい発見ができるし、お伝え出来る情報も増えますしね。
経過観察して随時情報を追記公開します。レッドビーシュリンプの爆殖まで持ってこれたら1つの漆流として自信をもってご紹介します。今はまだ検討試験です。
薄敷きでもレッドビーシュリンプはよく増えました!
まだフル活用できていませんが、通常の立ち上げよりも追走の維持期間が長持ちしています。使うソイルが少なく、ソイルの影響が最初から少ないのと、薄敷き部分が随時交換しやすいので長期間安定して維持できるのかと思っています。
ただし、アップダウンが少なく長期維持できる代わりに、アマゾニアソイルのような爆発的な繁殖にはまだまだ至っていません。ここはテクニックで改善できると思いますが、まだ突破口は見つけられていません。
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レッドビーシュリンプ水槽立ち上げ方法|漆えび流
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