ども、元ブリーダーのurushiです。
レッドビーシュリンプの飼育での最大の失敗は、エビを死亡させてしまうということだと思います。とくに、何匹もポツポツと死亡させてしまい、最悪の場合は全滅…。そういうパターンが一番恐ろしいですね。そんな最悪のパターンを防ぐ日常の管理のポイントを、プチシリーズ的に書いていきたいと思います。
今回は「エアレーションでレッドビーシュリンプの死亡を防ぐ!」について書いていきます。
水槽のエアレーションの状態に注意!
どんな生き物も人工的な環境下での飼育では、日常管理を怠ると早かれ遅かれ状態を崩します。
レッドビーシュリンプは数日間、餌を与えなくとも水槽内の何かしらを食べているので死んだりはしませんが、幼い雛鳥は1日餌を貰えないと衰弱します。鉢植えの観葉植物も、水を与えなければやがて枯れるでしょう。
日常管理はとっても重要な欠かせないものです。
異常を見分ける眼を持つ
日常管理での重要なポイントは、『異常を見分ける眼』を持つことです。これは初心者には、なかなか難しかったりします。
urushiが研究者時代にデータの取り方時に教わったことで、「異常を見分けるには、まず正常を見る」という言葉があります。正常を見続ければ、正常の範囲が分かるようになります。そうなれば、正常の範囲を逸脱するものを見たときに瞬時に異常だと察知できるようになります。
このことはレッドビーシュリンプの飼育にも通じるものがあると思っています。
エアレーションの異常とは何か?
レッドビーシュリンプの水槽を眺めているとき、エビの状態はもちろん、エアレーションの状態の確認も怠ってはいけません。レッドビーシュリンプの飼育では底面濾過やスポンジフィルターなど、濾過でエアレーションを用いることが多いです。
注意したいのはこの濾過に使用しているエアの流量です。毎日水槽を見ることで、流量が落ちていないかをしっかり確認しましょう!
フィルターのエアレーションの流量減少は、一気に水槽内の環境の悪化を招く危険性があります。
底面フィルターのエアレーションをチェック
底面フィルターのエアレーションの流量の変化は、最悪の場合ソイル内の腐敗を招いてしまいます。
レッドビーシュリンプの飼育にとって、状態の良いソイルは繁殖にとって欠かせません。
稚エビが残らない場合、大抵はソイルの状態の悪化が原因です。
そのソイルの状態の悪化の原因の一つである、エアレーションの流量の変化には敏感になりたいところです。
底面フィルターのエアレーションの流量が減る原因
底面フィルターのエアレーションの流量が減っている場合は、エアストーンの目詰まりを疑いましょう。
底面フィルターのエアストーンは使用環境にもよりますが、大抵数か月で目詰まりを起こすので早めの交換をお勧めします。
↓このように、エアストーンだけ安い値段で売っています。
スポンジフィルターのエアレーションをチェック
テトラのスポンジフィルターも濾過能力が高く、また緩やかな水流を作るのでレッドビーシュリンプの飼育には向いているフィルターです。
スポンジ部分には稚エビが好む微生物が多く、よくツマツマしています。
テトラ社のスポンジフィルターの流量が減る原因
テトラ社のツインブリラントフィルターのエアレーションの流量が減る原因は、2つあります。
1つ目は構造上の問題。2つ目はスポンジ自体の目詰まりです。
1つ目の構造上の問題とは、エアチューブを繋いでいる部分の下の画像部分の目詰まりで起こります。
細い管と太い管の接合部分にゴミが溜まることで、エアが配管内に流れにくくなりエアレーションの流量が落ちてしまいます。
対策としては、数か月置きにこの部分の洗浄をします。スポンジにはバクテリアがたくさん住み着いていますので、スポンジだけ水槽内の水を張ったバケツの中に残して洗浄しません。
2つ目の原因、スポンジが目詰まりする場合にも注意します。ただし、これはスポンジを2~3か月置きに1つずつ水槽の水(もしくは浄水器の水)を用いて交互にモミ洗いすることで防げます。
スポンジは結構汚れるので、上記のように定期的に片方ずつメンテしましょう。
両方いっぺんに洗浄すると、濾過バクテリアを一気に減らしてしまい水槽内の環境の悪化を招く可能性があるので、片方ずつ行います。
スポンジフィルターのエアレーションのチェック
スポンジフィルターは構造が簡単で、流量が減ることはあまりありません。濾過能力も高く、urushiが気に入って使っているフィルターです。
投げ込みスポンジフィルターのエアレーションを強化
urushiはレッドビーシュリンプの飼育用に、大型の投げ込みスポンジフィルターを改造しています。
詳しくはこちらの記事を見てくださいね↓
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スポンジフィルター改造|エアストーン設置で静音&エアレーション強化!
続きを見る
底面フィルターほどではないですが、エアストーンの目詰まりが起こります。
ですが、半年~1年ほどは目詰まりなく運用できているので、リセットの際にメンテするくらいでも良さそうです。
スポンジ部分も目詰まりしにくい構造ですので、あんまり神経質に気にすることなく使えます。半年に1度くらい、軽く水槽の水を入れたバケツでモミ洗いすればOKです。
エアポンプ自体の劣化に注意!
最後に、大元のエアポンプ自体がヘタっていないかも要チェックです。
ブランドモノでもイマイチのエアポンプは多く、半年も持たない物も意外と多くあります。
レッドビーシュリンプの飼育では規定よりも容量が大きいエアポンプの使用がおすすめです
パワフルなエアポンプを使うことでレッドビーシュリンプの活性化アップ、夏場のレッドビーシュリンプの死亡率の削減、バクテリアの働きの向上による水質安定など様々なメリットがあります。
しっかりエアレーションしてあげることを心掛けてくださいね。
エアレーションでレッドビーシュリンプの死亡を防ぐ!まとめ
この記事では「エアレーションでレッドビーシュリンプの死亡を防ぐ!」について書きました。
レッドビーシュリンプは、以下の記事にも書いていますが酸欠に弱い生き物です。
酸欠でレッドビーシュリンプは死んでしまう!酸欠になる原因3つを知っておこう
水温の上昇とともに注意したいのが、今回説明したエアレーションがいつの間にか非力になっていることです。
スポンジフィルターの目詰まりやエアポンプの劣化などで、水槽システムを組んだ時よりもエアレーションがしっかり行えていないこともあります。
レッドビーシュリンプの匹数が増えた場合にも注意したいです。レッドビーシュリンプが殖えているということは、水槽内が良い状態なのでバクテリアも増えていることが考えられるからです。
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