最近新しく取り入れているレッドビーシュリンプの餌があるのですが、それがEbita Breedさんの上日の丸弁当。この餌とても良いです。urushiは複数の餌を与えるローテーションスタイルで飼育しています。そのローテーションに新しく加えたのが上日の丸弁当です。
人間もそうですが、レッドビーシュリンプももちろん栄養が偏ると成長や繁殖に悪影響が出ます。配合飼料はレッドビーシュリンプ(観賞用甲殻類)に合わせて人工的に作られていますが、それでも100%必要なものが全部入っています!っていうのはないんじゃないかと思っています。なので、複数の飼料を与えることで必要な栄養素を幅広く摂取できるようにしています。
上日の丸弁当は、一般的な他のレッドビーシュリンプ用の餌には入っていない材料が色々使われているところに注目してほしいのですが、urushiが一番心惹かれたのはハエの幼虫が入っているポイントです。
上日の丸弁当にはハエの幼虫が使われています!
ハエって凄いんですよ
ハエの幼虫と聞くとちょっと気持ち悪い感じがしますが、ハエの可能性は凄くて昔から色んな研究がされています。最近では将来危惧されている食糧危機の救世主になりうるといわれるほど、栄養価が高くミネラルも含む『食材』として世界中で研究されていたりします。
日本でもすでに家畜や養殖事業などで、たんぱく源にハエを利用した飼料が使われています。産業動物の飼料には今までは魚粉が使われていましたが、人口増加とともに海の資源が枯渇していっており魚粉が少なくなり価格は高騰していっています。そこでハエ由来のたんぱく質を使った飼料が誕生しています。
それじゃ、「魚粉の代わりだよね。」と感じるかもしれませんがそうではありません。実はハエ由来の餌を与えると、通常の餌よりも魚が4倍大きくなるといわれてます。栄養価の高さとバランスが絶妙で、動物性たんぱく質に加えて鉄・亜鉛・カルシウムなど多く含んでおり、スーパーフード(人間用の)としてオーストラリアのクイーンズ大学が注目しているほどなんです。
そんな大注目されつつあるハエの幼虫が入っているということで、urushiは上日の丸弁当を導入しました。
ポイント
- 魚の場合:ハエ由来の餌で4倍大きく成長
- 良質なアミノ酸を多く含む
- 鉄・亜鉛・カルシウム・マグネシウムなどミネラルも豊富
エビを研究しつくした餌
上日の丸弁当を製造販売しているのは、Ebita Breedさん。urushiがレッドビーシュリンプを始めたころからからクアトロや日の丸弁当という餌が製造されていました。まだまだ今みたいに色んな餌が売っていない頃から、今現在まで変わらず販売されていて実績はピカイチ。
長年レッドビーシュリンプの飼料を手掛けているメーカーなので、上日の丸弁当の栄養バランスも計算されたものです。urushiはハエに食い付いて『スゴイよ』ってことを書きましたが、それだけでなく、上日の丸弁当はエビが自分で作り出せない栄養素を、食事(餌)から吸収できるように配合されています。さらに、成長や繁殖に必要な成分や効果が期待できそうな成分を配合しておりワクワクする餌です。
上日の丸弁当は主に動物性よりの餌に位置していて、植物性のものとしてはクワトロ2が同じくEbita Breedさんから販売されています。
使用されている原料は、海藻粉末・ビール酵母・小麦グルテンミール・大豆粉末・魚粉・エビミール・イカミール・クロレラ・ハエ幼虫粉末・さなぎ粉末・ココナッツパウダー・炭酸Ca・PowerLac(エビ用免疫賦活剤)となっています。
上日の丸弁当とクワトロ2を与えることで、効率よく動物性と植物性両方の栄養を摂らせることができます。
レッドビーシュリンプの食い付きは?
動物性ということもあり食い付きは良く、食べ残すことはありません。urushiは1日3回程度餌をあげるのですが、残して回収するということはないです。
ちなみに3回とも違う餌を与えています。3回と聞くと多いと感じるかもしれませんが、トップブリーダーさんの中には『4~5回程度与えるのが普通』という方もおられます。要は、エビが欲しがるだけ与え、同時に食べ残しで水が汚れないように注意するというのが大切です。
レッドビーシュリンプの状態、水槽の水やろ過などすべてのバランスを見ながら餌を与えるのがポイントです。
urushiはよく与える前に少しふやかして、あえてピンセットで砕いてから水槽に投入します。そうすることで水槽全体に行きわたり稚エビも食いっぱぐれることはありません。小さなエビが負けてしまうので、エサの取り合いになるエビ団子は作らないようにしています。この辺の話はまた別の機会に詳しく書きます。
上日の丸弁当は、稚エビからアダルトサイズのレッドビーシュリンプまで全てのエビが好んで食べています。レッドビーシュリンプはとても素直なので、自分にとって必要な栄養が入っていると分かればしっかり食べてくれますね。
食い付きが分かりやすいように砕かずに水槽に入れてみました。
上日の丸弁当 まとめ
昔から有名なEbita Breedさんが出している上日の丸弁当をローテーションに加えました。
この餌をローテーションに加え与え始めてから、稚エビの成長が速くなった気がします。他の要因も考えられるので言い切れはしませんが、今urushiの水槽は稚エビの成長が少し速くなった気がしています。
1袋50gなのでレッドビーシュリンプをたくさん飼っていると少ない気がしますが、urushiのようにローテーションに加えるならとてもいい感じの量です。成分的に面白いので、フードジプシーの方は試してみるといいかも知れません。Z