ども、元ブリーダーのurushiです。
レッドビーシュリンプの死因の可能性は1つではありません。
実際に水槽の中で起こっている事柄の中から、原因の可能性があることを1つずつ潰していきます。
仮説を立て、検証し、結果の考察を行うことでエビの飼育は必ず成功します。
これは水産飼養研究や、ビジネス・経営でも同じことですね。
この記事では「レッドビーシュリンプが死ぬのは購入先が原因かも⁉どこで購入しましたか?」について書いていきます。
注意
この記事の中で言うブリーダーとは、レッドビーシュリンプを繁殖して販売している方の事を言います。
例えば、趣味飼っているエビが増えてオークションで販売している方も含んでいます。
広義の意味でブリーダーという言葉を使っています。
有名ブリーダーを指すという訳ではないので、その点を踏まえて読んでみてくださいね。
エビを購入するときに失敗してしまっている場合も
今回ご紹介する死亡原因は、ズバリ!レッドビーシュリンプの購入先です。
つまり、どこからレッドビーシュリンプを導入しましたか?という話です。
意外かもしれませんが、レッドビーシュリンプが死んでしまう理由が、飼育している皆さん側の要因ではないこともあるということを知ってください。
レッドビーシュリンプは生き物です。そして決して強い部類の生物ではありません。
これはレッドビーシュリンプが自然界ではヌマエビとして、『分解者』という役割のもと生きているから。
ヌマエビは数多く子孫を残すことで、種を絶やすことなく生きています。
強い生物は一生のうちの産子数は少ないです。
ですが弱い生物は、死に絶えないように多くの産子数を一生のうちに残します。
もともと強い生き物でないレッドビーシュリンプが、さらに弱くなってしまう要因があるのです。
レッドビーシュリンプが弱くなる2つの要因
ライフサイクルの短いレッドビーシュリンプ。
ブリーダー(一般繁殖者含む)のところで、どのようなエビがどのような環境で飼育されたか?が、エビの強さに関わっています。
エビの生命力に影響を与えるもの
- 血統
- 育成環境
レッドビーシュリンプの血統
ライフサイクルが短いレッドビーシュリンプは、選別という行為で『自分好みのエビ』を作ることが面白味です。
体型や色のバランス、色の濃さ、繁殖力。
これはブリーダーの好みで決められ、選別されます。
『血を濃くする』ことで、自分好みのエビを作るのです。
知識がないブリーダーが単に増やすと、血が濃くなりすぎることで色々な弊害が起こる可能性が高まります。
体形が崩れて頭でっかちなエビになったり、抱卵する卵の数がとても少なかったり。
ベテランブリーダー同士は、自分のエビの血の詰まりを避けるため、エビを交換し血を混ぜたり、あえて血の遠いレッドビーシュリンプを掛け合わせ、戻し交配をしたりします。
これはマウスの遺伝子組み換えの生物研究の現場でも行われる行為で、血の分散化をしなければ正常な生体が維持できません。
長期間の兄妹交配や父娘交配は、キレイなエビを作る代わりに、弱い遺伝子の強化にも繋がります。
知識のないブリーダーのエビは偏った血統になり、レッドビーシュリンプ自体が弱くなっていることもあります。
逆に言うと、考え抜かれた良いブリーダーのレッドビーシュリンプは丈夫なんです。
繁殖者と販売者のところでの育成環境
まずはブリーダー宅での環境。そして、販売されるショップでの環境です。
ライフサイクルが短いと書きましたが、レッドビーシュリンプは生まれてから数ヶ月ブリーダーのところにいます。
この間、どのように育ったか?これは非常に重要です。
人間で考えるとよく分かりますが、粗悪な環境で20歳まで育てられたら、決して健康でいられない。
病気にもなりやすいし、長生きは出来ないでしょう。
さらに、その後のショップの環境も同じです。
レッドビーシュリンプが死ぬのは購入先が原因かも⁉まとめ
この記事では「レッドビーシュリンプが死ぬのは購入先が原因かも⁉どこで購入しましたか?」について書きました。
自分の水槽に導入するまで、どんな環境にレッドビーシュリンプがいたのか?この見えない部分を考慮するのも死因を防ぐためのポイントです。
「入手するエビが、どんなエビなのか?」
「どんな環境で生まれ育てられて、管理されているたのか。」
この見えない部分の質が低いと、せっかく飼育者のスキルがあってもレッドビーシュリンプは死んでしまいます。
弱い個体を輸送し、水合わせしたとしても環境の変化は絶対に起きます。
よーく、見極めて安心できるブリーダーさんのレッドビーシュリンプを、安心できる所からご購入下さいね!
そうすることで、死亡原因の1つのリスクは回避できますよ。