ビーシュリンプが動かない!アンモニア/亜硝酸/硝酸塩を測定しよう!

2017-03-04

レッドビーシュリンプ

ども。元ブリーダーのurushiです。

今回は前回の『ズバリ!レッドビーシュリンプなどのエビが死ぬ原因を教えます!!』に引き続きの第二弾。前回は酸欠でしたね。

ズバリ!レッドビーシュリンプなどのエビが死ぬ原因を教えます!

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また違う原因を一つ書きたいと思います。

この記事では「レッドビーシュリンプが動かない!アンモニア/亜硝酸/硝酸塩を測定しよう!」について書いていきます。

つまり、アンモニア関係でレッドビーシュリンプが死んでしまうというお話です。

ビーシュリンプが動かない時は数値を測ってみよう

ズバリ!アンモニアなど三体窒素です。

分かりやすくく言うと、生物やソイル由来のアンモニア及びその分解物である、亜硝酸や硝酸塩です。

アンモニアはバクテリアの働きによって、硝化という作用で毒性が弱められます。

こんな感じで、アンモニアイオンが一番毒性が高いです。

アンモニアイオン(NH3/NH4)>亜硝酸イオン(NO2)>硝酸イオン(NO3)

好気性細菌は、『アンモニアイオン』を『亜硝酸イオン』に酸化、『亜硝酸イオン』を『硝酸イオン』に酸化と水の中の毒性を下げてくれています。

この作用を『硝化』と呼ぶので、総称して『硝化菌』と呼ばれています。『硝化菌』は、有毒な『アンモニア』を、低毒物質である『硝酸塩』まで変化させてくれるのです。

バクテリアの専門的な話はコチラの記事:濾過バクテリア:概論

みなさんが、水質検査でNO2など調べてるのは、この菌が上手く活動してくれてるのかを判定してるためで、水槽の『水』に『生態サイクル』が整ってきてるかを見ているんです。

これ、とても重要です!

レッドビーシュリンプの水質の目標値については別途専用記事で詳しくご紹介しています。参考にしてみてください。

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アンモニア・亜硝酸・硝酸塩の測定は大切

「エビ」が飼えるか判断する為に水質検査していますか?


一番毒性が低い硝酸イオン(NO3)も、大量に蓄積した場合はエビに毒性を示します。

例えば、100リットルの水量の中に、アンモニアが5ccあればエビが死ぬとします。

では、亜硝酸イオンなら50ccまで耐えられるとします。硝酸イオンでは500ccまで耐えられる。それ以上になると、エビは死にます。

実際はもう少し難しい数字になりますが、簡略すればこんな感じ。

一番厄介なのは、低毒性の硝酸イオン。これは水槽から排出しようと思えば、換水しかありません

脱窒という作用が、趣味レベルの水槽では実現が難しいからです。メタノールとか使用すればできるのですが、家庭用では実用的ではないです。

ポツポツだらだと死ぬ場合の多くは、低毒性のNO3の値が怪しいです。

一度数値を測り、高い場合は思い切った換水をします。ソイル由来の硝酸イオンの場合、多くは亜硝酸の値も高くなります。

エビを逃がす水槽がない場合は、毎日数値を見ながら水替えをしましょう。

この場合バクテリアの消化を待っていると、エビが全滅します。

ちなみにこのようになるのは、きっちりと立ち上がっていない水槽にエビを投入した場合に起きます

バクテリアの立ち上がりのかかる時間は、コチラの記事を参考にしてみてくださいね。

濾過バクテリア:『硝化菌の概要と平均倍増時間』

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水質測定の大切さがわかっていただけたでしょうか?

urushi
urushiはペーパータイプの試験紙は使いません。

ラボなど研究所でもペーパータイプの試験紙は誤差顔いので好まれておらず、チューブ式か電子式が一般的です。

正確に測定しなければ、水質検査の意味はありません

バイコムスターターテストキットはアンモニア・亜硝酸・硝酸塩の3種類の濃度を測定できるので、水槽が少ない場合に便利です。

水槽が多い場合はパックテストが便利です。アンモニア・亜硝酸・硝酸塩の3種類を用意する必要がありますが、urushiが働いていた某大手研究所でも、電子式測定器とともに理化学研究所のパックテストを使っていました。

 

環境要因でも元気がなくなる

ソイルの種類と使用期間によっても変わってきます

水槽内のアンモニアイオンや亜硝酸イオン濃度にも左右される事なので、そういったものの発生が少ない場合は、処理するバクテリアが少数でもバランス取れます。

吸着系と言われるソイルを使用していたりする場合も、アンモニアイオン等を吸着してくれるので元々バクテリアに頼る部分が少ないのでバランスが取れますよね。

しかし、使用期間が長くなり吸着力が下がるとやはりアンモニア化合物が悪さを始めます。

 

水槽の立ち上げを早める方法

ちなみに、付属のおまけ情報として。

立ち上げのブログとかを読んでると、有名なブリーダーさんが『立ち上げ時には水温を上げてます』とかって見たことありませんか?

これって実は科学的に根拠があるんです。

ニトロソモナスやニトロバクターといった『硝化菌』つまり…ろ過バクテリアは、水温が30℃くらいで最も活動が活発となります。

水温が低いのにアンモニアや亜硝酸が出る環境、つまり栄養系ソイルで立ち上げたばかりの水槽はエビ投入までに時間がかかります。
バクテリアの活動が活発ということは、働きもですが分裂もです。
水温を上げる事によって『硝化菌』を始めとする細菌類の活動を活発化し、分裂を促し立ち上げ時間の短縮と効率化が狙えます。

ビーシュリンプが動かない!アンモニア/亜硝酸/硝酸塩を測定しよう! まとめ

この記事では「ビーシュリンプが動かない!アンモニア/亜硝酸/硝酸塩を測定しよう!」について書きました。

レッドビーシュリンプの飼育が上手くいかない原因の一つに、アンモニア・亜硝酸・硝酸塩が関係していることがあります。

原因がアンモニア関連の物質にある場合、正確に水質測定さえしていれば、レッドビーシュリンプを死なせてしまわずに済みます。

レッドビーシュリンプは魚よりも飼育水とやり取りをする生き物です。簡単に言えば、魚よりも飼育水を体の中に取り入れる生き物という意味です。

とくに脱皮などでは、飼育水を体内に取り入れてその中から必要なミネラルを吸収します。その飼育水に亜硝酸などレッドビーユリンプにとって良くないものが多く存在していたら…取り入れると弱ったり死んだりするのは当然ですね、

水質検査を行うことで、立ち上げ後の水槽へレッドビーシュリンプを入れて死亡させてしまう失敗も減ります。

正しく水質を知ることでレッドビーシュリンプの死亡を防ぎましょう!

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  • この記事を書いた人

urushi

エビ歴11年目。(アクア歴:22年)。元兼業ブリーダー。本業ではラボで遺伝子組み換えの魚の研究者をしていました。 専門的なことも含めて、レッドビーシュリンプの飼育が楽しめる情報をお届けします!

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