ども!元ブリーダーのurushiです(''ω'')ノ
夏も終わりの気配が近づいてきました。
秋のレッドビーシュリンプの繁殖準備は完璧ですか??
今回は『urushi流レッドビーシュリンプの秋の繁殖(爆殖)シーズンを前に準備しておきたい事項』について書きたいと思います。
しっかり準備して、秋~冬にレッドビーシュリンプを増やしましょう!
レッドビーシュリンプの繁殖(爆殖)のための準備したいこと
夏の間も順調に稚エビが増えていますが、やはり春と秋は一番レッドビーシュリンプの繁殖するシーズンですね。
そこでurushi流の2つの繁殖のための準備ポイントをご紹介します。
[su_box title="レッドビーシュリンプの秋の繁殖のための準備" style="noise" box_color="#ba0007"]■新規水槽立ち上げ or リセット
■水温管理[/su_box]
すごく基本的な上記の2つのポイントを抑えるか否かで、繁殖率(歩留り率)は大きく変わります。
レッドビーシュリンプの繁殖のために水槽立ち上げ or リセットをしよう!
繁殖のための水槽立ち上げ or リセットってなんだ?
選別のため?数が増えたとき用?…
いえいえ、もっと基本的な理由です。
秋に絶好調の水槽を作っておくためです。
urushiは栄養系ソイルを使用し、レッドビーシュリンプの繁殖を行います。
栄養系ソイルはじゃじゃ馬。セット当初は栄養過多気味に養分を放出します。その後、レッドビーシュリンプの繁殖に向いた環境を作り出し、最後には栄養分が薄くなっていき効果が徐々に消失します。
栄養系ソイルの絶好調ポイントを秋にもってくる
この栄養系ソイルの一番良い時期を『秋』に持ってくるために、今水槽を立ち上げ or リセットするのです。
今の状態が良くとも、例えば…11月初めにリセットのタイミングが来るともったいないわけです。
11月にリセットのタイミングが来るということは、10月はすでに水槽内の状態は加工していますよね?
さらに11月にエビの移動が発生し、落ち着く期間も必要になってきます。
この移動は最悪な結果、移動で体力を落としているところに脱皮をして放卵、そのまま卵を持ったままママエビが力尽きるということも起こる可能性もあります。
今の段階で水槽を立ち上げもしくはリセットしておくと、気温もまだ高いのでバクテリアの活動も活発ですので10月中には立ち上がり絶好調の状態になります。
立ち上げ方法は、以下の専門記事を参考にしてみてくださいね。
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レッドビーシュリンプ水槽立ち上げ方法|漆えび流
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秋の繁殖は水温管理も重要なポイント
春と秋の違いは?
まず、基本的なところから考えていきます。
春と秋の違いはなにか?
その一番の違いは、水温が徐々に上がるか下がるのかといったところです。
レッドビーシュリンプは変温動物ですので、春先から水温が徐々に上がる際にはより活発的になります。しかし、秋は逆に水温が徐々に下がっていくため活動が抑制されていきます。
春と秋の共通点は?
逆に春と秋の共通点もあります。
それは、気温の日内変動がとても大きいということです。
これは朝晩は気温が下がるのに、日中は気温が上がり、水槽内の水温もほっとけば大きく上下します。
本来は水槽のような小さな空間ではなく、もっと多くの水で生きるエビにとってこの水温の急変は体力を奪う原因になります。
特に水槽の水量が少ない場合は注意が必要です。
気温の変化が激しい時期にの水温管理
気温の変化が激しい時期には、ヒーターとクーラー(ファン)の併用をお勧めします。
2つの機器は相反する機能を持ちます。
気温の変化の激しい時期は、この2つの相反する機能に頼るのが一番なんです。
昼間はクーラーが作動して、夜間はヒーターが作動する。そうすることでレッドビーシュリンプに負担になる水温の日内変動を抑えます。
季節の変わり目にある「昨日まで寒かったのに、今日は暑い」といった時にも、対応できます。少し早めの冬支度が秋の繁殖を失敗に終わらせないためにも必要です。
おすすめヒーターは水温調整できるもの
おすすめヒーターは水温の調整ができるものです。
例えば26℃固定といった感じのものはurushiは使用しません。
これはレッドビーシュリンプの飼育に、穏やかな四季をurushiは再現するからです。夏は25 ~27℃で維持して、秋と春は23~25℃、そして冬場は20~23℃。このように徐々に四季を持たせることで、春と秋には爆発力を持って繁殖します。
さらに水温を変えることで、電気代も節約につながります。(水槽が多ければエアコン管理がおすすめです。)
カバー付きのヒーターは使用しない
urushiはヒーターカバーが付いたものは使用しません。
火傷予防などでヒーターにカバーが付いているものもありますが、urushiは使用しないです。
これは遺伝子組み換えを行ったとても貴重なゼブラフィッシュを研究者時代に飼育していたのですが、某有名メーカーのヒーターカバーが原因で死亡した経験があるからです。
観賞魚用のヒーターカバーは、様々な熱帯魚を想定して作られているはずですが万能ではありません。縄張り意識の強かったゼブラフィッシュが他の個体を追い、追われた個体が逃げ込んだのがヒーターカバーの隙間で挟まりヒーターの熱で死亡したのです。
この経験により、ヒーターカバーを研究室ではすべて撤去。レッドビーシュリンプがヒーターで火傷したという話は聞いたことがありませんが、研究での経緯があるのでレッドビーシュリンプの飼育でも使用していません。
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