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キトサンでレッドビーシュリンプの繁殖を促進することは可能なのか?

投稿日:2016-10-25 更新日:

 

キトサンでエビの繁殖を促進することは可能なのか?

より知識を深められたい方は、ミネラルのお話を合わせて読んでいただければと思います。

 

よく、エビ用品の添加剤に『高濃度キトサン』『繁殖促進』なんて書いてあるものを目にします。
実際のところはどうなのかな?と思ったことはありませんか。
「一体、何が効くのだろう?」「成分の詳細は?」「溶媒はどうなんだろう?」…

私は商品をじっくり見れば見るほど、様々な疑問だらけになりました。
長い間、製薬会社に勤めヒトの薬の安全性試験を行っていたので、化学薬品はすごく気になるのです。

化学式

では、まずキトサンの情報を整理しましょう。

 

 

キトサンの成分


◆キトサン
・多糖類の一種

・カニやエビの殻、昆虫の表皮、イカなどの骨格、キノコなどの細胞壁に含まれている。
・動物性・植物性繊維であるキチンから抽出されるもの。

カニ

 

 

 

 

 

◇カニの甲羅からの抽出を簡単に表すと下記の通り。

 カニの甲羅-(炭酸カルシウム+タンパク質+色素)=キチン
さらにキチンからアセチル基を外し、抽出精製するとキトサンができる。

 

 

キトサンは水に溶けない!つまり何かの溶媒に溶かしている

そして、私がもっとも気になるキトサンの性質は、水には溶けないという点です。

キトサンは薄い無機質酸や有機酸水溶液(酢を含む)等に、キトサン塩というかたちで溶解します。

という事は、エビ用の高濃度キトサンは何らかの溶媒にとけている訳です。

 

溶媒とは、目的の物質を溶液化するために用いるものです。

よく、シンナーにしか溶けない塗料とかありますよね、あの場合シンナーが溶媒になります。

塗料が溶けると、それは溶液と呼ばれる状態になります。

 

添加剤などで『振ってください』と書いてあるものは、懸濁液と呼ばれており溶液とは違います。
(飽和状態で気温などによって左右され、溶け残っているモノを溶かす目的の場合は溶液となります。)

 

 

(偽)抱卵の舞は溶媒による刺激の可能性がある

キトサン製品を入れると、抱卵の舞が起こるとよく言われます。

私は、何だか抱卵の舞のような行動は、溶媒によって水質に変化が起こったことによるものではないかと仮説を抱いています。

 

考えてみてください。
例えば、お酢を水槽に入れるとどうなるか?
→PHに影響が出ます。
じゃあ、エビはどうなるか??
→(分量にもよりますが)エビには何らかの変化があります。

 

ビーシュリンプの飼育が長い方だと、何らかのトラブルでそういった普段とは違うエビの動きや泳ぎ方を見たことがあるかも知れません。
『抱卵の舞』とは違う、ショックでの舞です。

 

確かに、水質の変化は大きすぎると致命的ですが、許容範囲内ならば脱皮を促す可能性はあります
しかし生体にとって、負担は小さいとは言えません。

 

水質の変化が繁殖のトリガーになる場合もある

ただ、エイやナマズに代表されますように、水質や水温など『水の変化』が産卵期の訪れをトリガーとなる種もあります。
しかしながら、ビーシュリンプは順調に飼育されてますと、そのようなトリガーは特に必要なく脱皮し抱卵します。
どちらかと言えば、生まれたばかりの稚エビの歩留まりを上げることが、繁殖の成功のカギとなります。

 

 

ヒトはキトサンを吸収できない

キトサンは、ヒトが摂取した場合、ほとんど吸収されることなく体外へ排出されます。これを利用してダイエットのサプリなんかにもなっていますね。これは植物性食物繊維と似ているところです。

しかしキトサンの場合は、排出される時に余分なコレステロールなど、体に多くあり過ぎると問題を引き起こすものを吸着し排出するので、デトックスや健康に良いと言われています。

 

 

レッドビーシュリンプはキトサンを吸収するのか? じつはキトサンは毒性がある

キトサンをエビに用いる場合の目的は、エビに吸収させて脱皮を促進させ、繁殖をさせたいってトコではないでしょうか。

エビに吸収させたい・・・。

 

キトサンのもう一つの特徴。

 

 

実はキトサンは低毒性の物質であるのです。

 

マウスで言うと、LD50は16g/kg…
つまり、体重が50gのマウス(ちょっと大き目ですね、笑)が0.8gのキトサンを摂取した場合、半分のマウスが死に至るというデータになります。
ビックリしましたか??

 

しかし、食塩なんかでも一見安全に思えますが、摂りすぎると健康障害が出ますよね。
同じように考えていただければ宜しいかと思います。

 

ヒトでは、キトサンのサプリを何十~何百錠も飲むことはないと思います。
エビはどうでしょう?
過剰に水槽内に投入してしまった場合、高濃度の飼育水をエラを通して体を巡らせることになります。
前にも書きましたが、キトサン自体は水溶性でないため、本来の摂らせていると思っているキトサン自体よりも先に、何かしらの溶媒の刺激を受ける可能性が高いです。

こう考えると、やっぱり過剰な液体キトサン添加剤はエビにも負担になる可能性があると考えます。

 

キトサンは有効物質であるので、エビにうまく吸収させられればメリットはあります!!

 

 

アクアグッズは怪しい商品も多い

アクアグッズは、成分表記のない商品が多いことにお気づきでしょうか?
キトサンを溶かしている溶媒に良いものが入っているかもしれませんが、正直なところ分かりません。
自分の目で見てエビの行動を観察し、プロダクトを選ぶことが大切になってくると思います。

 

余談ですが、

十年には満たないですが、長くエビを飼育していると失敗の経験もあります。
最初の数ヶ月は試行錯誤でした。

その経験の中で、使った資材についてインプレッションを徐々にUPしていこうと考えています。
初心者の皆さんが、自分のスタイルを構築する際にお役に立てればと思っています。
まだ準備中ですが、コツコツ作っていきますのでお待ちくださいますよう、よろしくお願いいたします。

 

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