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『レッドビーシュリンプの繁殖』近親交配|血が濃くなるとは?血統と血の詰まり

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今回はレッドビーシュリンプを繁殖するときに耳にする機会もあるだろう「血が濃くなる/血の詰まり」について書きます。

その前に、基本的に『urushiのつぶやきblog』のカテゴリーは、オピニオン記事の要素があると思っていただければ幸いです。

『レッドビーシュリンプの繁殖』血が濃くなる/血統の血の詰まりとは?

レッドビーシュリンプの飼育を始めて、しばらくすると『血統』や『血が濃くなる/血が詰まる』ということに興味が湧いてきます。自分でレッドビーシュリンプを繁殖できるようになると気になり始めるポイントですね。

『血が濃くなる/血が詰まる』というのは、水槽の中でレッドビーシュリンプが過度に繁殖を繰り返すことで近親交配になり、「奇形」なり「エビが弱くなる」ことを指しています。

血が濃くなる/血が詰まる:奇形/繁殖力の低下/虚弱化/サイズの縮小など

気にしなくてよい

結論から言うと、レッドビーシュリンプを繁殖する際、「血が濃くなる/血の詰まり」は気にしなくてよいです。もちろん、上級者やブリーダーは何年も系統をキープしているので熟考すべきことですが、レッドビーシュリンプを飼い始めて2~3年の場合はそれほど気にし過ぎる必要がありません

理由は3つあります。

気にしなくてよい理由

  • レッドビーシュリンプは単純な生物
  • 水槽内はクローズドコロニー
  • (本来は)自分ブランドを作るから

ちょっと専門的な話にもなるので、1つずつ詳しく説明します。

『レッドビーシュリンプの繁殖』レッドビーシュリンプは単純な生物

レッドビーシュリンプは、甲殻類の中でも単純な体のつくりを持った生物です。人に比べるとその違いは歴然ですね。

urushiは製薬会社で研究していた際に、催奇形性物質といって、ヒトの奇形を生み出す物質について携わっていた時期があります。(実際の研究では、細胞を利用します)ヒトは複雑な構造で各組織が作られているので、少しの要因で奇形が発生しやすい特徴があります。

同じ物質でも、哺乳類では問題になっても、爬虫類や両生類、魚類などでは無害であることも多いです。体を作る設計図が細かいほど、設計図通りにいかない確率が高くなります。

レッドビーシュリンプは、とても単純な構造の生物です。ですので、そもそも奇形は生まれにくいといえます。

レッドビーシュリンプは奇形が生まれにくい

『レッドビーシュリンプの繁殖』水槽内はクローズドコロニー

水槽内のレッドビーシュリンプが繁殖を繰り返すと、血が濃くなりすぎていないか心配になることもあるでしょう。

しかし専門的にいうと、水槽内のレッドビーシュリンプはクローズドコロニーという状態であり、血が濃くなるのには相当時間が必要です。ちなみにマウスでは5年以上必要です。レッドビーシュリンプはマウスよりも繁殖サイクルの早い生き物ですが、奇形の出にくい甲殻類ですし、血が濃くなって問題になるのにはかなりの期間を要します。

クローズドコロニーというのは、一定の集団でのみ繁殖を行っている状態で、実験動物などの血統維持ではポピュラーな手段です。

一定の集団で血を濃くするのには、相当時間が必要

『レッドビーシュリンプの繁殖』レッドビーシュリンプの入手に注意する

奇形が出にくいレッドビーシュリンプですが、それでも「血の詰まり」は0%ではありません。それは、人が繁殖されている生物だからです。イヌやネコもそうですが、ブリーダーによって管理体制は千差万別です。

レッドビーシュリンプの「血の詰まり」近親交配の弊害

何の計画もなく、レッドビーシュリンプを長期間にわたって増やしていれば「血が濃くなる/血が詰まる」という近親交配での弊害がでます

近親交配の弊害

  • 奇形(体形のバランスが崩れる)
  • エビのサイズが小さくなる
  • 生命力が弱くなる
  • 繁殖行動の減少
  • 抱卵しにくく脱卵しやすい
  • 稚エビがふ化しない、育たない

レッドビーシュリンプの「血の詰まり」近親交配の外観

参考:メスの初抱卵個体(正常)

ちなみに写真は正常の個体です。

近親交配の弊害がでるとレッドビーシュリンプの体形が崩れます。体形の崩れを判断しやすい目立つポイントは2つあります。

体形の崩のチェック

  1. 額角(がっかく)が無くなってくる
  2. 頭部が大きく、腹部が短くなる

体形の崩れたエビの写真があれば分かりやすいのですが、正常個体しかいないので…。

近親交配が進むと、額角が小さく目立たなくなってしまいます。通常は眼よりも前方へ眼の大きさ以上に突き出していますが、その突出が眼の大きさよりも小さくなってしまいます。

さらに、頭部が大きく腹部が小さくなり、2頭身のような体形になります。

レッドビーシュリンプの「血の詰まり」入手するエビに注意

血の詰まっている近親交配が進んだレッドビーシュリンプは、色彩的に色の濃い個体が多いです。色味だけを追い求めて近親交配をしてしまった結果、生まれてくるからです。

初心者の方は、キレイなレッドビーシュリンプが欲しいと思います。しかし色の濃さだけでなく、額角が大きい個体か?頭でっかち尻すぼみの個体ではないか?体形のバランスは良いか?という点もチェックしてください。

色の濃さだけでなく、額角/体形にも注意!

『レッドビーシュリンプの繁殖』(本来は)自分ブランドのエビを作る

最初に上級者やブリーダー以外の、特にレッドビーシュリンプを飼い始めて1~2年の場合、『血が濃くなる/血が詰まる』ということを気にしなくてよいと言いました。

レッドビーシュリンプは、自分ブランドのエビを作り出すのが一番の楽しみと言っていいと思います。と言うことは、どこかのブリーダーさんの血統を増やすだけでは、自分のレッドビーシュリンプの血統ではないということです。

ブリーダーさんの純血種を、ずっと増やしてもそれは『ブリーダーさんが作り上げ、固定した血統』です。しかし、ブリーダーさんの血統を守れているか?というと、ブリーダーさんの手を離れ、第三者が選別・交配をするようになっているので『元の血統でもない』血統になっています。

(ブリーダーさんが作り上げた血統を自分の血統のように振る舞い、販売までする人も残念ですがおられますが…。)

自分のレッドビーシュリンプの血統を作る

本来であれば、ブリーダーさんから入手した基礎となるレッドビーシュリンプに、他のブリーダーさんのレッドビーシュリンプ、つまり違う血統のレッドビーシュリンプ(1~数系統)を導入し、目指したいエビを作ります。そうすることで意図せずとも自然に、レッドビーシュリンプの飼育スタート時点で血の分散を図った「掛け戻し」を行っていることになり、『血が濃くなる/血が詰まる』という近親交配の弊害は、数年先まで心配ない状態になります。

「掛け戻し」については、また別の記事で詳しくご紹介しますね。

ブリーダーさんの1系統だけの個体を繁殖(コピー)し続ければ、早い段階で近親交配になり『血が濃くなる/血が詰まる』ので弊害が出てしまいます。(有名ブリーダーさんは戻し交配を適宜行うことで、健全な系統を維持しています。)

参考までに

urushiの場合は、10年以上前にレッドビーシュリンプの飼育を始めましたが、元になるのは4つの系統のレッドビーシュリンプで、そこに体形が素晴らしいと感じたノンブランドのレッドビーシュリンプの血を入れています。4つの系統を選んだ時に気を付けたことは、自分の好みだったエビであると同時に、ブリーダーさんのお住いの地域が違うようにしました。例えば、九州/大阪/名古屋など、物理的に遠い地域のレッドビーシュリンプを導入しています。一概には言えませんが、その方が血縁関係が遠い可能性が高まると当時考えたからです。

『レッドビーシュリンプの繁殖』血が濃くなるとは?血統と血の詰まり|まとめ

この記事では、『レッドビーシュリンプの繁殖』近親交配|血が濃くなることその弊害ついて書きました。

レッドビーシュリンプの飼育を初めて2~3年は、近親交配を気にする必要はありません。ただしブリーダーさんのコピーをしているとなると話は別ですが。

ブリーダーさんのレッドビーシュリンプをそのまま単一系統で増やす(コピーする)のではなく、自分の理想とするレッドビーシュリンプを作るため、自分の好きなブリーダーさんのレッドビーシュリンプを複数系統導入して繁殖することで、近親交配の心配は数年間は必要ありません

これは自然に掛け戻しが行われたことになり、血が分散するからです。

レッドビーシュリンプは、自分の理想とするキレイなエビを作り出すのが楽しみだと思います。上級者やブリーダーにとっては色彩などが一時的に落ちてしまっても、掛け戻しは重要な作業です。初心者さんは、最初のスタート段階で掛け戻しをやっておきましょう!

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