ろ過/バクテリア 死亡原因 飼い方

濾過バクテリア:概論

投稿日:2016-11-09 更新日:

レッドビーシュリンプの飼育を成功させる濾過バクテリア

今回の話題は『濾過バクテリア』です。

 

バクテリアについては、とても深く長い記事になります。
まず『濾過バクテリア』の働きの全を、大きく理解するところから始めたいと思います。

 

主なサイクルは下記の通りです。
①エビや魚などは、呼吸・排泄の代謝物としてアンモニア(NH3)を体外(水中)に出します。
 また、残餌や枯葉などの有機物が従属栄養菌によって分解されることでもアンモニアは生成されます。

②このアンモニア(NH3)は、ニトロソモナスなど好気性菌が亜硝酸(NO2)に分解します。これを酸化と呼びます。

③亜硝酸(NO2)は、亜硝酸は、ニトロバクターなど好気性菌が硝酸塩(NO3)に分解します。これを硝化と呼びます。

(④自然界では、硝酸塩(NO3)は脱窒菌という嫌気性の菌の働きにより、窒素を空気中に放出されます。)

 

①~③は家庭用の水槽で再現できます。
④は少し特殊な装置の話になり今回は概論なので割愛し、実際に養殖現場に導入した経験も踏まえ別の記事に纏めます。

 

この回ではバクテリアの働きによって、
アンモニア→亜硝酸→硝酸塩という順に毒性が低くなるという点を押さえておきたいと思います。

生物の入った水槽の水質測定をした時に、アンモニア&亜硝酸が『検出されない』もしく『安全域』であるということは、しっかりと濾過バクテリア(好気性)が分解してくれてる証拠になります。

 

硝酸塩は脱窒が起こらなければ、水槽の中に溜まってしまいます。
硝酸塩は無毒な物質でないため、蓄積し値が高くなると毒性も強まります。
そのため、溜まった硝酸塩を人工的に取り除く必要があり、アンモニアを多く出す環境の水槽では換水が必要になります。

抱卵

 

 

ソイルの種類によっても亜硝酸濃度の注意が必要

また、ソイルの種類などで含有物が変わり、アンモニア代謝物の検出される数値は変わります。(参考記事:栄養系ソイルの溶出物

栄養系と言われるソイルなどでは、フミン等を多く含むため当然ながら数値は高くなります。

立上げ直後、栄養系ソイルの水槽が換水が必要だったり、立ち上がりに時間がかかるのはこのためです。

 

 

硝酸塩の濃度が上がるとエビはポツポツ死ぬ

弱毒性の硝酸塩ですが値が高くなってくると、エビは活動が次第に低下しポツポツと死亡する個体が出たりします。

急いで硝酸塩を下げてもダメージは残ってしまい、その後も引き続き調子を崩し続けることが多いです。

エビは単純な生物で、生と死の幅が短いです。

高等な生物になると、その幅は広がり様々な症状を見せたりしますが、エビの変化はとても小さい特徴があります。

 

例えば哺乳類はもちろんですが、魚でも魚病薬で疾病治療したりします。

それは、罹患→悪化→死亡という生と死の幅が広いため、ヒトが対応が取れるからです。
(これはあくまでヒトをベースにした肉眼を用いた時間軸での話で、エビも鏡検下では体内の変化はあります。)

言い換えると、エビに症状が見て取れたときは、かなり深刻な状態の場合が多いです。

 

少し難しい話になりましたが、観賞用の小さなエビの飼育は濾過バクテリアの働きにとても左右されます。

状態観察で目視でつかめる情報が少ないので、知らない間にソイルから硝酸塩が出ていて、バクテリアの活動が間に合わないということもあり得ます。

最初に失敗する原因にもなりやすいので、注意が必要です。

もちろん防ぐことも可能ですので、エビが死なないように色々とテクニックも書いていきたいと考えています。

 

続いてこの大事な濾過バクテリアについて、さらに深堀し専門的な記事をご紹介しようと思います。
記事を書くモチベ―ション維持のため、応援よろしくお願いします。

 

次は濾過バクテリア:『好気性』『嫌気性』の特徴について、ご紹介です。

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