どうも、元ブリーダーのurushi(urushiebi64)です。
この記事では、レッドビーシュリンプの調子を上げる『酵素』についてご紹介します。
レッドビーシュリンプの飼育に役立つ『酵素』の働きについて
酵素って聞いても、「何となく稚エビの生存率が上がったり、水が状態良くなったりするもの」といった認識ではないでしょうか。
いったい酵素とは、何なんでしょう?
酵素とは何か?
酵素はアミノ酸がつながってできたもの、つまりタンパク質なんです。
酵素といえばアミラーゼが代表的なものだと思います。
学生の頃、理科の授業を覚えていますか?
『ご飯を良く噛むと、甘い味がしてくる』←これこそアミラーゼと呼ばれる酵素の働きです。
唾液中に含まれるアミラーゼが、咀嚼活動によってデンプンと反応し、糖に分解されるからです。
そして、胃液の中にはペプシンという酵素があり、これはタンパク質を分解し吸収しやすい形にしてくれます。
酵素は、高分子を低分子に分解するときに欠かせないものなのです。
メモ
酵素の働きの例
◆デンプン→糖
◆タンパク質→ぺプチ
こんな感じに物質をより小さくし、吸収できる形に変えてくれるのが酵素の働きです。
ヒトは、デンプンそのままでは吸収できません。アミラーゼという酵素の働きがあってこそ、はじめて糖に変化させ吸収することができます。
つまり、酵素は消化吸収にとても深く関係してるということです。
酵素はレッドビーシュリンプの消化吸収を助ける
酵素がなければ、せっかく摂取した栄養が体内に吸収できる形までもっていけないのです。
成長促進に酵素が良いと言われるのは、エビの体内に直接酵素を取り入れさせたり飼育水を介して届けることで、栄養の吸収を助けてくれるので成長率が良くなるからだと思います。
エビは自然界では分解者に位置します。エビが採食し栄養を吸収することは、他生物の死骸排出物を分解し土へ栄養を返す役割になります。いろいろな酵素が複雑に絡み合って働くことで、分解者は大きな栄養素を徐々に変化させて土に返し、そして植物がその栄養素を利用します。
しかしながら、水槽の中は人工物の塊です、ミネラルや『酵素』の添加がより自然環境に近づけることになるなら、それは当然エビにとって良い方向に向かっていきます。
いや、それ以上の効果を得ることができるのも人工物の力です。
エビでカルシウムを添加するのはなぜでしょうか。
水道水で飼育するとカルシウム不足になりやすいから、または自然界より過密飼育である水槽内でエビの必要量に満たないから…これらの理由は、やっぱり自然環境に近づけてやってエビを健全に育てたいからです。
つまり、自然界よりも密度が高い状態で、個体を健康的に飼育するためです。
酵素も水槽の中で飼育するレッドビーシュリンプにとって、有効なアイテムの一つです。
酵素はレッドビーシュリンプの成長促進を促すアイテム
栄養をいかに無駄なく吸収させるかが、エビの飼育ではとっても大切なことだとurushiは思います。
レッドビーシュリンプをはじめエビは、ヒトに比べ栄養の吸収機能が発達していません。だから常時ツマツマして摂取をしています。 ツマツマと摂食機会の量を増やすことで、必要な栄養を摂取するのです。
酵素を用いることで、消化吸収が苦手なエビの栄養摂取を助けることができます。
酵素には成長促進以外にも、レッドビーシュリンプの飼育に良い効果を与える働きがあります。
レッドビーシュリンプの水を作るのに役立つ『酵素』:水質浄化
続きを見る
レッドビーシュリンプの飼育のための『酵素』:有効性の総括
続きを見る